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月曜日の夜中に放送しているトークバラエティー番組『オトナの!』が面白い。
テレビを習慣的に見るくせがないのだが、これだけは毎週録画して 夕食のお供にしている。 司会者いとうせいこうの笑いのツボが私めのそれにぴったりくる。 おなじく司会のユースケ・サンタマリアのおバカな切り込みもヒジョーに可笑しく、 毎回さまざまなゲストを迎えての「オトナの」トークに、 日常を忘れて笑っている。 http://www.tbs.co.jp/otonano/index-j.html 先月だったか、みうらじゅんゲストの回は圧巻だった。 あの人がなぜにこうもメンズ雑誌に人気があるのか、その一端を理解できた気がする。 長髪黒メガネ、みやげ物研究家や仏像研究家を称したりする妙な人だ。 「いまどんなことに興味が?」の質問に、 「男の成功はですねぇ、実は介護時に決まるんですよ」といきなり。 そこで独自の論理を展開し、「ね、どうです?手厚く介護されたいでしょう?」 若いうちにどんだけ羽振りのいい暮らしをしたって、 どんだけもてたって、老後寝たきりで、 足蹴にされるなり放置されるなり、そんな身になっては、 その人の人生は成功したとはいえない、というようなことを とんでもなく可笑しく説明する。 いとうせいこうさんも、身を乗り出して、というよりか、のけぞり爆笑しつつ、 「じゃ、日々の暮らしは、その一点狙いで?」 みたいなことをきくと、 「当然。そこに向かって全力疾走」みたいなことを、きっぱり。 老犬ほーの灼熱の介護を続けていると、 自然と我が身の最期にも思いがおよぶ。 どう考えても「不成功」だ。 身も心もヨレっとなった夜こそ、『オトナの!』で繰り広げられる、 酒の席のヨタ話のような笑いが、懐かしさをともなって五臓六腑にしみわたる。。 舌に残るほろ苦さが「オトナの」感触なのかもね。 だが、いつも、え?もう終わり?ってとこで終わってしまう。 15分といわず、番組をもっと長くしてほしいものだ。
by nabnats
| 2012-08-29 09:52
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