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昨日のNHK『プロフェッショナル』は楽家十五代目、楽吉左衛門だった。
楽家は、千利休の、あの黒い茶碗を作った長次郎を初代とする陶芸一族。 連綿と続くお家芸は、十五代目にとっては漬物石のごとく背中に重くのしかかるという。 長次郎腕の圧倒的な凄みや、雪の野の静寂、 鬼の儀式を思わせる竈の火たきに圧倒される、 とても良い番組だった。 長次郎腕に対峙する十五代目は、表現者・長次郎の 「(世に)差し出す凄み」とは対局のところにある、別の凄みを目指した。 ところが、その道中に見つけたものは、凄みとは隔たりのある 「命のおおらかさ」だという。 この言葉にどんと胸をつかれた。 年末、同じ「命」を「哀しいもの」だと思い、 それを人は携えてゆくものだと気づかされた。 ところが、「命のおおらかさ」はそういった意思や人知を越えたところにある。 なんのことはない、喝破されたような気分。 再放送があれば、ぜひまた観たい。 表現を追い求める十五代目、作品も素晴らしいのですが、ご本人もとてもステキです。 http://www.nhk.or.jp/professional/2013/0103/index.html
by nabnats
| 2013-01-04 23:26
| エンターテイメント
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