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スペイン料理を食べに、四谷三丁目の「ラ・タペリア」へ出かけました。 いわしの酢漬け「ボケロネス」にはじまり、アンコウをトマトベースで煮込んだ「スケット」、タコのオリーブやわらか煮「プルポ・ア・ラ・ガジェーガ」、そして、冗談好きの店主のカルロスさんいわく、「ザビエル一行が伝えた肉じゃがの元祖!」というバスク地方の一皿。どれもこれも素晴らしい味に大満足でした。 料理が美味しいと、ワインも進み、会話も弾んで、ほとんど休みなく口が動いている状態になるものですね。後半は会話のボルテージもかなりピートアップ。はたと気づいて見渡すと、どのテーブルも一様に大盛り上がりでした。料理が美味しくて、くつろげると・・・なるほど、誰にでも同様の化学反応が出るようです。 「ラ・タペリア」常連のshoによりますと、お味は「ますます、美味しくなった」とのこと。スペイン料理ブームでレストランの数は増える一方ですが、こんなふうに料理のクオリティーを上げていくところはなかなかないのではないでしょうか。本国スペインですら、観光地ともなると、体裁だけを整えた愛情のない料理が目立ちます。 昨年、ムルシアというスペインの地中海沿いの町へ足を伸ばす機会に恵まれたのですが、魚介も肉も味わいがあり、とても美味しかったのが印象的でした。ムルシアは、観光地からすっかり外れている町です。こういった町のレストランにとっては、地元の人たちだけがお客さんに違いありません。何代にもに渡って続くというレストランがありましたが、続けることを可能にする静かな努力やら、料理に対する愛情やらを感じたものです。 ・・・ さて、「元祖肉じゃが」。ジャガイモ、にんじん、たまねぎ、鮭が入っていました。口に含んだとたん、日本人でよかった~というしみじみとした味が脳に広がり、ぴりっとした辛さで目が覚めるという・・・なんとも奥行きのあるよきお味。 あ~、また食べたくなってしまいました。 #
by nabnats
| 2007-05-14 22:58
| ごはん
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by nabnats
| 2007-04-23 12:28
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